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建設業の内部統制とは?

  • n-hayashi4
  • 7月28日
  • 読了時間: 5分

~企業の成長を支える「仕組みづくり」の重要性~

「建設業でも内部統制は必要なのか?」

「内部統制」と聞くと、上場企業だけに必要なものと思われる方も多いかもしれません。しかし、建設業では工事金額の増加や社員数の拡大に伴い、適切な管理体制を整備しなければ、利益の減少や法令違反、品質事故などのリスクが高まります。

実際に、建設業法違反や下請法違反、工事原価の管理不足、情報漏えい、不正経理などは、多くの企業で発生しています。

内部統制とは、大企業のための制度ではなく、「会社を守り、成長させるための仕組み」です。

本記事では、建設業における内部統制の考え方と、実務で押さえておきたいポイントをご紹介します。

内部統制とは

内部統制とは、会社の目標を達成するために必要なルールや業務の仕組みを整え、適切に運用することです。

建設業では、特に次の4つの目的があります。

·         法令を遵守すること

·         工事品質と安全を確保すること

·         利益を確実に確保すること

·         不正やミスを防止すること

つまり、「ルールを増やすこと」が目的ではなく、「会社が安定して利益を出し続けるための仕組み」をつくることが内部統制の本質です。

建設業で内部統制が重要になる理由

建設業には、他業種にはない特徴があります。

·         多額の工事代金を扱う

·         多くの協力会社と取引する

·         現場ごとに利益が異なる

·         契約変更が頻繁に発生する

·         現場ごとの管理方法が属人化しやすい

このような環境では、「担当者任せ」の運営では、利益管理や法令遵守が難しくなります。

そのため、一定のルールや管理体制を整備することが欠かせません。

建設業で整備したい5つの内部統制

1. 契約管理

建設工事では、契約内容を明確にすることが最も重要です。

例えば、

·         工事請負契約書

·         注文書・注文請書

·         追加工事の合意書

·         見積書

などを適切に管理し、契約内容と実際の施工内容が一致しているかを確認します。

契約前の着工や、追加工事を口頭だけで進める運用は、トラブルや利益減少の原因になります。

2. 原価管理

「売上は増えているのに利益が残らない」

建設会社で最も多い課題の一つです。

その原因は、

·         原価の集計が遅い

·         案件別利益が見えていない

·         追加工事が請求できていない

·         外注費が想定以上に増えている

などが挙げられます。

案件ごとの原価や利益を毎月確認し、早い段階で改善策を講じることが重要です。

3. 下請・協力会社管理

協力会社との適切な取引も重要な内部統制です。

例えば、

·         契約書の締結

·         建設業許可の確認

·         社会保険加入状況の確認

·         反社会的勢力との関係確認

·         安全教育の実施

·         再下請の管理

などを定期的に確認する仕組みを整えます。

協力会社の選定基準を明確にしておくことで、品質やコンプライアンスの向上にもつながります。

4. 権限と承認ルール

社長一人に判断が集中すると、業務スピードが低下し、ミスや不正が発生しやすくなります。

例えば、

·         見積承認

·         外注発注

·         追加工事承認

·         支払承認

·         値引承認

などについて、金額に応じた承認権限を定めることで、適切な内部牽制が働きます。

5. コンプライアンス・情報管理

近年は法令遵守だけでなく、情報管理の重要性も高まっています。

例えば、

·         建設業法

·         下請法

·         労働安全衛生法

·         個人情報保護

·         情報セキュリティ

·         ハラスメント防止

·         反社会的勢力排除

について、社内ルールを整備し、定期的に教育を行うことが重要です。

内部統制は「管理部門だけ」の仕事ではない

内部統制というと、総務や経理だけの仕事と思われがちです。

しかし実際には、

営業部門は契約管理、設計部門は図面・仕様の管理、施工部門は品質・安全管理、管理部門は会計・法務・労務管理など、それぞれが役割を担います。

全社で共通のルールを理解し、実践することで初めて内部統制は機能します。

IPOを目指す企業は早期整備が重要

株式上場(IPO)を目指す企業では、内部統制の整備が重要なテーマになります。

一方で、IPOを予定していない企業でも、内部統制の考え方は大きな効果があります。

·         利益率の向上

·         業務の標準化

·         社長依存からの脱却

·         管理職の育成

·         事業承継への備え

·         金融機関からの信頼向上

など、企業の持続的な成長を支える基盤となるためです。

まとめ

建設業における内部統制は、「会社を縛るためのルール」ではありません。

契約、原価、協力会社、承認、コンプライアンスなどの仕組みを整えることで、不正やトラブルを防止し、利益を確保しながら成長できる企業体質をつくることができます。

会社の規模が大きくなるほど、個人の経験や勘に頼る経営には限界があります。

これからの建設業には、「人に依存する会社」から「仕組みで成長する会社」への転換が求められています。


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みかづきコンサルティング株式会社では、建設業向けに内部統制の構築支援、管理会計の導入、業務フローの整備、職務分掌・権限規程の策定、コンプライアンス体制の強化など、実務に即した伴走型コンサルティングを提供しています。

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